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マネキンなカノジョ
第6章 カノジョと砂浜
腕に額を押し当てた儘、目を見開く。
体が小刻みに震えてるのが分かる。
お尻に向けていた意識が、全て耳に集中する。
「あれ…ハンパないよな…」
「ケツ…丸見えじゃん…」
「あの食み出した爆乳とか…。
マジ揉みてぇっ」
「プリプリした尻も堪んねえよ」
「あの男…彼氏か何かか…?」
「アイツ…羨ましすぎだろ……」
「あんなエロいカラダ…。絶対、エロ女だよな」
「言えばヤらせてくれんじゃね?」
「あの女…。絶対変態女よね」
「露出好きのヤリマン女でしょ」
「男食って悦ぶスケベ女よね」
…見られた…見られた…見られた………
見られてる……
俯せた顔を上げられない。
痛いくらいに腕に額を押し当てる。
それでも耳には蔑み、罵倒する複数の声が届く。
遠くに沢山の気配を感じる。
先輩の背後からもパラソルの脇からも、俯せた頭の先からも。
絶対に頭を上げられない。
見ている沢山の視線の中で、体が小刻みに震えてる。
「明日香ちゃんの体……。見られちゃったねぇ」
お尻をグニュグニュ揉み続けていた先輩の声。
「…ん…はぁ……」
それが引き金だった。
堪えていた熱い吐息が抑えられず、口から溢れた。