この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
マネキンなカノジョ
第7章 カノジョとお泊り
 
 立ち止まって振り返る。

 アイツも怪訝な顔をしながら止まる。

 夕日がアイツの顔を照らしている。

 良くも悪くもない顔が、良い方に数割増しで見えてくる。

 ドキドキが早い。

 顔が熱い。

 きっと顔は真っ赤になってる。

 夕日が射していて助かった。

 俯きそうになるのを堪えて、アイツを見詰める。

「ど、どうした…?」

 いきなり立ち止まって赤い顔で真剣な表情をされたら、誰だってそう言うかもしれない。

 言葉を促されてるようで、鼓動が早まる。

 言わなきゃいけないのに、口が開いてくれない。

 実際は少し開いても、言葉が喉を通らない。


…アタシ…こんなウブだったっけ……


 山と海に挟まれた車道。

 周りには誰も居ない。

 車なんて、たまにしか通らない。

 聞こえるのは波の音と、蜩【ヒグラシ】の鳴き声。

 こんなシチュエーションが、もしかしたら奥手にさせてるのかもしれない。

 ショートパンツの前で合わせた指が、何度も組み変わる。

「早くしないと暗くならないか?」

 人の気も知らないコイツは、周りをキョロキョロしだして時間を気にしてる。

 それでも、踏ん切りがつかない。

「…明日香も心配するだろうしさぁ」

「アタシ、アンタが好きなの」
/201ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ