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第7章 カノジョとお泊り

　
　両手にビニール袋を下げて扉の前に立った。

「取り敢えず入るわよ？」

　緊張しながら頷く。

　美奈の告白からずっと、胸の鼓動が早くて仕方ない。

　出来れば部屋に入りたくなかった。

　美奈を連れて逃げ出したかった。

　しかし、それは出来ない。

　キチンとけじめをつけなければ、明日香にも美奈にもアイツにも顔向け出来ない。

　ぶら下げたビニール袋を掴む手に力が入る。

　一つ深く呼吸をする。

　カチャッと扉が開く音。

　美奈が部屋に入るのに続いて、脚を踏み入れた。