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マネキンなカノジョ
第2章 カノジョとランジェリー
 
「ほら、早くっ。誰か来ないウチにさっ」

 待ちきれないとばかりに、先輩が急かしてくる。

「…うん…」

 廊下の壁に寄り掛かった儘、ブラウスのボタンを胸元から外していく。

 先輩は幾度となく左右を見渡して人影が無いのを確認すると、ボタンを外す指先を見詰めてくる。

 ボタンが一つ外れる度におっぱいの谷間が現れ、先輩の視線がきつくなる。

 新しく買った下着の中では、まだ真面【マトモ】に近い深紅の下着。

 それでも、近いだけであって、このセット下着も真面ではなかった。

 やはり生地は薄く、乳首もアソコも透けて見える。

 ブラジャーのカップの上端は辛うじて乳輪を隠す程度の物。

 ショーツの股布はやや幅広ではあるものの、ショーツは腰の脇で紐を結んだだけで止まっているだけに心許ない。

 いつもの制服の下で、こんなイヤらしい姿をしていると思うと、朝から顔が火照って仕方が無かった。

 それが、恥ずかしさからなのか、それとも、淫らな姿を隠している事に興奮しているからなのかは分からなかった。

「…これ」

 食い入るように鋭い視線を向けてくる先輩の前で、ボタンを三つ外して腕で胸を隠す。

 細い腕で隠しても、乳首が隠れるだけで、深いおっぱいの谷間は先輩に見られている。

「色は分かったけどさぁ…。腕が邪魔で形とかが……ね?」
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