この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
マネキンなカノジョ
第3章 カノジョとアルコール
組んだ脚の膝の上に肘を立て、掌に顎を当ててそっぽを向く。
「うぉっ。肌、白いねぇ」
「デカイマシュマロおっぱいじゃぁんっ」
「もぉっ。あんまりジロジロ見ないでぇ」
視界を背けていれば、自然と聴覚は三人の会話に集中する。
…だったら…何で見せてんのよっ!
甘ったるい声で話す明日香に毒気つく。
「うわっ。何それっ」
「真面目そうな格好してて、それかよぉっ」
「恥ずかしい…よぉ……」
…恥ずかしいなら、最初からやるなっ……
明日香に突っ込みながらも、チャラ男コンビの異様な盛り上がりに興味を引かれる。
「アスカちゃん、すげぇなぁ………」
「白いデカパイに…それって………。
男なら黙ってねぇよぉっ」
「えへっ。やっぱりそうかなぁ………」
話題の原因が気になる。
それを堪えようとサンダルをパタパタと振るが、余計に気になりだした。
ついには、視線だけを明日香に向けた。
「え………。ちょっ………」
視界に飛び込んだ明日香の姿に目を見開いて、勝手に言葉が出た。