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マネキンなカノジョ
第3章 カノジョとアルコール
両腕を一思いに上げる。
瞬間に上半身に感じる室温と、三人の歓声。
「ミナちゃんもすげぇっ」
「小麦色の肌に、白のブラってそそられるぅっ」
「美奈ちゃん、スタイルいいよねぇっ」
シンプルなデザインのブラに包まれたおっぱいを見られている。
それぞれが何かを口走っていても、恥ずかしさが上回り聞き取れない。
ドキドキと胸の鼓動が早く、顔が更に熱い。
…アタシ…こんな……
初対面の男におっぱい……
Tシャツを横に置いて、腕を交差させて両肩を掴みながら胸の前で組む。
「ほらぁ、隠しちゃダメだよぉっ」
「もっと巨乳見せてよぉっ」
本性を現し始めた二人の言葉。
その言葉の裏側の意味はイヤでも分かる。
逆らえない。
逆らっちゃいけない。
唇をギュッと引き締めて、怖ず怖ずと腕を下ろす。
瞬間に、前と横からおっぱいに突き刺さる視線。
太腿の上で両手をギュッと握り締めて、その視線に耐えるしかなかった。
「やっぱ、黒と白のコントラストはいいよな」
「アスカちゃんにも負けないイヤらしさあるもんな」
口々に好き放題に言ってくる言葉に、恥ずかしさが募る。
「う、うっさいわねっ」
口では強がる言葉が出る。
しかし、本当はピタッと合わせた太腿まで熱くなっていた。
「でもさぁ…やっぱ……」
「だよなぁ……。アスカちゃんがあそこまでしたら………」
…やっぱ……来た………
想像通りの展開に、体が強張り始めた。