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マネキンなカノジョ
第4章 カノジョとネット
パタンと後ろ手に扉を閉めてバッグを下ろすと、視線は机の上にあるパソコンに向かう。
徐に電源を入れて、『これで貴女もアナルっ娘』のサイトを覗く。
相変わらず際疾い映像が多く、視線を向けたくなるけど我慢。
前回と同じようにリンクをクリックすれば、画面にはズラリと並んだ様々な道具の画像。
何に使うか分からないような、毒々しい色合いのオモチャに興味を奪われそうになる。
…今は余所見してる場合じゃない………
目当ての文字列を求めて、画面を満遍なく見詰める。
スクロールを繰り返し、サイトの下が表示された時、それはあった。
再びリンクをクリックし、新たなサイトを眺める。
「……恐るべき……インターネット………」
先輩の言った通り、道具の販売元はあのお店だった。
ネットなんて広い筈なのに………
選りに選って……何で………
店名は知らなかったものの、載っていた地図からして間違いなかった。
「…って事は……」
先輩が口走った『サービス』という言葉も信憑性が出てきた。
…一体何を…サービス……?
分からずに眉根を寄せる。
ポリポリと頭を掻いた右手を下ろすと、予想外に強くマウスへと当たった。
その拍子に、何らかのリンクがクリックされて画面が切り替わった。
「…これ……」
画面に表示された物を観て、思わず呟いた。