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マネキンなカノジョ
第4章 カノジョとネット

薄暗い画像だった。
誰かが映っていると朧げに分かる程度。
画面に顔を近付け、目を細めても変わらない。
ただ、それでも何と無く見覚えがあった。
躊躇う事無く、画面の近くにあったリンクをクリックした。
お試し版と書かれたページが読み込まれると、さっきよりも鮮明な動画が流れ始めた。
「…やっぱり……あそこの………」
カーテンで仕切られたスペースを盗撮した動画だった。
そのスペースの雰囲気もカーテンも、何と無く見覚えがある。
というか、あの店の試着スペースで間違いなかった。
「…もしかして……私…も……?」
動画に流れている女性の顔はモザイクが掛かっていた。
しかし、肝心のおっぱいやアソコは丸見えの状態。
…こんな…無修正……
私の……流れてたら………
取り敢えず、店と係わり合いの深い先輩を問い詰める事にする。
いざとなれば、握り拳が潰れてもいい覚悟もある。
ググッと手を握って、問い詰める算段を企てる。
そんな事をしている間も、動画は下着を試着する巨乳女性を無修正で流していた。

