この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
マネキンなカノジョ
第2章 カノジョとランジェリー
 
「ホント…アイツはどうしてあぁなんだろ」

 箸で掴んだ唐揚げを口の中に放り込む。

「まぁ、あの娘の性格なんだろうけどねぇ」

 テーブルを挟んで向かいに座る女性が、可愛らしい顔立ちに苦笑いを浮かべていた。

「幼なじみとしては心配だよ」

「本当に幼なじみとして…なのかな?」

 苦笑を浮かべながら言葉を吐くと、女性はニヤニヤとした笑みを浮かべる。

「そ、そりゃ、もう二十年以上傍に居るからさぁ。
 歳も一つ違うし、妹…って感じかなぁ」

「ふぅん…。動揺してるのが怪しいけど…」

「いきなりそんな事訊かれたら、動揺だってするよ」

「ま、そういう事にしておいてあげるっ」

 動揺を隠そうとご飯を掻き込んでいると、女性は不満げではあるものの、漸く追求を止めてくれた。

「でも、本当にあの娘の性格はねぇ…。見ているアタシもたまに不安になっちゃう」

 『全くあの娘は聞く耳持ってくれないし』と女性は嘆息混じりに言葉を締め括った。

「それは同じ部署に居るんだから宜しく頼むよ。俺は外回りばっかだから、なかなか目が届かないしねぇ」

「……本当に幼なじみとして…?」

 口早に言葉を吐き出すと、向かいに座る女性が目を据わらせてジトーッとした視線を向けてくる。

「だ、だから、そうだってっ」

 何やら剣呑とした雰囲気が漂い始め、話題を変えようと口を開いた。

「そういや、アイツはいつも昼休みって何処に…」

「はぁ…。折角、アタシと二人で食事してるのに、結局話題はあの娘なのねぇ」

「い、いや……は…はは………」

「あの娘はいつも昼休みになると、お弁当持って何処か行ってるわよ」

 棘がある女性の言葉に、ますます雰囲気が怪しくなってくる。

 その雰囲気に飲まれて料理の味が分からない儘、食事を続けた。


−−−−−−−−
−−−−−
−−
/201ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ