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Neve
第1章 冬猫マロース
シンシンと昨日から降り続く雪。
窓を開けば一面の銀世界。

そう、今年も冬が来たんだ。

「わああぁあっ」

やっぱり雪はいくつになっても綺麗だと思う。
僕はもう今年で17歳だけれど、年甲斐も無く雪で遊びたくなる。


「ライト、起きて!雪だよ!」

双子の兄のライトを揺すり起こす。
だが、ライトは不機嫌そうだ。

「んー…レイアうるさい……寒いし…もうちょっと寝かせてよ…」
「えー…」

ライトはいつもこうだ。
僕が騒いでも軽くあしらって。
生まれたのだって何分かの差だけなのにライトの方が大人びていて。
ずるいんだ。

「ねーえー、雪だよー?遊ぼうよー」
「雪なんて毎年降ってるだろー?……雪掻き面倒だし…」
「雪合戦しようよー」
「ガキじゃないんだから…そんぐらいではしゃぐなよ…」

僕はこんなにも楽しみなのに。
遊びたいのに。

「むー…」
「レイア…重い…」
「レイー!ライー!あっそぼーー!」

不貞腐れてライトの上に寝そべっていると、窓の外から僕達を呼ぶ声が聞こえた。

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