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狂人、淫獣を作る
第2章 捕獲

(3)

 リナはその光景に混乱し、動けなくなった。
 壁には縄や淫具に鞭、それに何に使うか彼女には想像もつかない道具がびっしりと並んでいたからだ。
 リナの足は小刻みに震え出した。
 「あのっ……何を……」
 リナがそう言いかけた時にはすでに後藤は手早く彼女の両手を後ろ手に縛っていた。
 「……滝沢くん、君のためだ。成績が悪いならお仕置きするしかない」
 後藤は自分が放ったアダルトビデオのような陳腐な言葉に内心笑いながら、リナを制服姿のまま手際よく緊縛していく。
 やがてリナは、ひざ立ちのまま上半身を前かがみにして尻を突き出した姿勢で縛られた。乳房の上下に回された縄は、上半身や頭が床につかないよう天井から吊るされた縄にしっかり結び付けられた。ひざ立ちの脚はスカートをまくり上げたまま大きく開かされ、閉じられないようソックスに包まれたふくらはぎから足首にかけてしっかりと縄を掛けられ、床の鉄の輪に固く結ばれた。部屋の床には様々な縛り方に対応できるよう、こうした鉄の輪がいくつか埋め込まれていた。
 「イヤです……こんなのイヤ……ごめんなさいっ……!」縛られている間、リナはうわ言のようにずっとつぶやいていたが、後藤の手はその動きを一切止めなかった。
 後藤は、真っ白な色気のないショーツに包まれたリナの丸く肉付きの良い尻を撫でると、ローターをショーツの股間の隙間から中に入れ、クリトリスに当たる位置に置いた。そしてスイッチを入れて振動させた。
 「ひっ……!」
 リナが小さく叫ぶ。
 「とっ、と……止めてください……お願いですっ……! 怖いっ……」
 ――怖い……当然ローターも初体験か。これはいい……
 後藤は、リナのブラウスのボタンをゆっくり外し、そっけないシンプルなデザインのブラジャーを下にずらし、乳房を露出させた。
 「いやっ……! ダメです、こんなのっ……!」リナがまた小さく叫ぶ。
 小ぶりながら張りのいい乳房は、後藤が想像していた通りの瑞々しい力にあふれ、先端に付いている淡い桃色の綺麗な乳首をしっかり支えている。
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