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勤労少女
第1章
詩緒莉は笑顔を作って上を向いた。
「一回くらい、男子に告白されて、それに『うん』って言ってみたかったから」
航太は大きくため息をついて、舌打ちした。そして詩緒莉に詰め寄った。
「いや、違う! 何かあったんだ。そうだろ? 俺が相談に乗る! 俺が何とかする!」
だんだんと、詩緒莉の全身が小刻みに震え出した。
「な!? 俺が何とか、何とかするから!」
突然、詩緒莉は真剣な顔になって叫ぶように言った。
「あたしね!! ウリやってるの!! 遊ぶお金が欲しくて!! 毎日毎日!! 取っ換え引っ換え知らないおじさんたちとセックスしてるの!! そんな女子なの!! あたしは!! 航太くんが思ってるような女の子じゃないの!! 分かった!?」
航太は、豹変した詩緒莉と、その言葉にしばらく呆然とした。
詩緒莉は、かすかに肩で息をしている。
「そんな……」航太がようやく声を出した。
「そんな……ヘタなウソついてまで俺と付き合いたくないんだ……」
そして航太は詩緒莉の胸ぐらをつかんだ。
「人おちょくるなら!! 最初から告白断れってんだよ!! 俺バカみてえじゃねえか!! 最低なヤツだな!!」
航太は詩緒莉をそのまま突き飛ばすと、元来た方向へと走り去っていった。
突き飛ばされた反動で地べたに尻もちをついた詩緒莉は、痛そうな顔でゆっくり起き上がり、制服を手で払って、やがて航太とは反対方向へと歩き出した。
「一回くらい、男子に告白されて、それに『うん』って言ってみたかったから」
航太は大きくため息をついて、舌打ちした。そして詩緒莉に詰め寄った。
「いや、違う! 何かあったんだ。そうだろ? 俺が相談に乗る! 俺が何とかする!」
だんだんと、詩緒莉の全身が小刻みに震え出した。
「な!? 俺が何とか、何とかするから!」
突然、詩緒莉は真剣な顔になって叫ぶように言った。
「あたしね!! ウリやってるの!! 遊ぶお金が欲しくて!! 毎日毎日!! 取っ換え引っ換え知らないおじさんたちとセックスしてるの!! そんな女子なの!! あたしは!! 航太くんが思ってるような女の子じゃないの!! 分かった!?」
航太は、豹変した詩緒莉と、その言葉にしばらく呆然とした。
詩緒莉は、かすかに肩で息をしている。
「そんな……」航太がようやく声を出した。
「そんな……ヘタなウソついてまで俺と付き合いたくないんだ……」
そして航太は詩緒莉の胸ぐらをつかんだ。
「人おちょくるなら!! 最初から告白断れってんだよ!! 俺バカみてえじゃねえか!! 最低なヤツだな!!」
航太は詩緒莉をそのまま突き飛ばすと、元来た方向へと走り去っていった。
突き飛ばされた反動で地べたに尻もちをついた詩緒莉は、痛そうな顔でゆっくり起き上がり、制服を手で払って、やがて航太とは反対方向へと歩き出した。