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俺の妹
第17章 忘れるために
「お前はまだ中学生なんだから

清く正しくデートしろよ」



安西くんと遊びに行くって言うと
お兄ちゃんは決まってそう言う。


まるで保護者みたいに………



「わかってるよぉ……」


私は聞き飽きたその言葉にため息をつきながら答える。

聞きたいのはそんな言葉じゃないのに………


「受験生なんだから

早目に帰ってきてちゃんと勉強しろよ」





「明日は勉強しに行くんだってば!」




私は声を荒げて言う。



「勉強するのはいいけど



安西の家ですんじゃねーぞ」







お兄ちゃんはそれだけ言って部屋を出ていった。










当たり前だけど、お兄ちゃんにとって私は妹でしかない。

わかってる……

わかってるけどやっぱり悲しい……
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