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俺の妹
第17章 忘れるために
「お兄さんと何かあった?」
安西くんは目を細めて笑う。
「………」
安西くんはすべてお見通しだ。
私は昨日のやり取りを話した。
「あはは。ヤキモチやかせたかったんだ。
可愛いなぁ…」
「もう…からかわないでよっ!」
大声をあげて笑う安西くんに私は顔を真っ赤にして怒る。
「ごめん、ごめん。
でもわかるな、俺もヤキモチやかせたくて
やたら奈都ちゃんの話するし。」
安西くんはそう言って
「じゃあ、奈都ちゃんの家で勉強しようか!」
私の手を引っ張った。