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年上彼氏と恋愛授業。
第1章 1章
「梢、彼氏とかいないの?」
休み時間に繰り広げられる女子のよくある話。立花 梢、高校三年生にもなって、まだ彼氏が出来たことはない。
「出来たことないもん…。」
「梢、告られるじゃん。あんだけ告られてて、付き合わないってむしろ凄いよ?」
いいなー、と言わんばかりの目で見てくる友達は、私の長い髪で遊び始めた。少しふわふわとした地毛の茶色の髪の毛。
「この髪の毛がまた男を呼び寄せるんだよ。背が低い童顔で、二つ結びなんて、かわいくて仕方ないわ…。」
と、笑顔を向けられ、否定するにも否定できず、ありがとう、と呟いた。
どうせみんな見た目しか好きになってくれないし、私も好きだと思えない。
男の子なんて苦手。
そう思ってた。