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〝真〟MonsterRaper
第7章 デュラン-番外編
咆哮を上げながら、飛龍と見間違える巨躯…

「バ、バジリスクだぁぁぁ!」

ボブゴブリンたちは、ズメディの周囲に集まった。
当のズメディは硬直してしまった。体は震えている。

砕かれたクチバシにジャスワントは見覚えがあった。

『あいつは…』

かつて石田とともに戦ったあのバジリスクである。

大胆にも、洞窟とゴブリン達に挟まれる位置に降り立つと、洞窟内に向かって口を開き炎を放った。
洞窟内は更に燃え広がる。

「退却だ、調査隊を回収してさがるぞ!」

ゴブリン達は撤退していく。
ヒヒーンはバジリスクに驚くことはなかった。

ジャスワントとデルレイも洞窟から離れた。

ジャスワントはバジリスクに目をやると、目線があった。
「仮は返したぞ」と言わんばかりのオーラを放ったバジリスクは、ゴブリン達の方へ飛び去っていく。

「バジリスクが襲ってこないなんて!?」

デルレイは驚いた様子でジャスワントに話しかけた。

「とにかく村に戻って消火活動ね。 森が燃えたら大変だわ」

――遅くなったな。

二人が、目を向けた先に石田が立っていた。




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