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〝真〟MonsterRaper
第8章 お嬢様は無理難題をおっしゃる
「姉さん、この女性は彼に返します」

「なっ!?」

エンプーサは、男に詰め寄る。

「他のは?(他の仲間は)」

エンプーサは男に尋ねた。

「皆さんは説得しました。こんなことに協力できないし、姉さんが心配だったから」

「ま、魔王になるあなたが何を言っているの? その女を連れて帰りなさい」

男はエンプーサを無視して俺の方へ向かってきた。

「ここは、これで引いてもらえませんか?」

爽やかな笑顔で俺に訊いてくる。
ただでは引けないような気もするが、敵の仲間が増えればこちらが不利だ。

「アルカード、俺はどうなってもいいエンプーサとエルフを連れて帰れ」

今度は土手山だった。
それほどジャスワントを必要とする意味がわからないプライドだろうか?

「ドラゴンスレイヤー……ドラゴンと戦う気のない土手山さんが持っていてもしょうがないでしょう」

『ドラゴンスレイヤーとは何のことだ?』

「ドラゴンクラスの敵と戦おうというのだ。自衛隊は製造した生物兵器をどんどん樹海でテストするんだぞ!
金と武器が必要になるんだ」

「それで密猟ギルドを利用して亜人を狩るのは男気に反しませんか?」

「生物兵器を洗脳すれば、悪魔どもも思いのままになるのだぞ」

「そうよ、アルカード。 あなたは魔王になってこの日本を正すのよ」

『奴らの目的はBCW洗脳?』


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