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第8章 お嬢様は無理難題をおっしゃる

そして、現代には銃という獣にない特性を有する。

亜人やモンスターを制圧するのに時間はかからなかった。
だが、彼らが日本に来たのは第零次大戦後といわれる。

日本がロ軍に事実上、勝利した後の話だ。

後にもっと長期化となっていればロ軍の勝ちだったという考えの賢い方もいたのであろう。
その方程式であれば、戦力＝勝利という
わかりやすい教え方を後世に残せることができる。


「ドラゴンは食費がかかるだろう？」

俺がナシュルに訊ねると、

「いいえ…ギーブル種は普段は寝ていますから…３、４日間寝ていることもざらです」

「なるほどね…」

「それに、肉の味を覚えすぎてもダメです…」

「肉食にしか見えないけどな…」

そんな会話をしていると、ドラゴンがハッと上空を睨みつけた。
殺気だったオーラを感じて俺も上空を見る、だがスコープでだ。

黒い影が二つ
いや…三つか…

「あれは…」

スコープで確認すると
確かあいつは…アルカードとかいう男とエンプーサだ。
そして、アルカードの腕にはデルピューネが抱かれていた。

そして、ゆっくりと俺たちのところへ降りてきたのだ。