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〝真〟MonsterRaper
第4章 破天荒な美女
「ファイナルベント!」

グレネードランチャーの薬室に弾丸を装填し、再びバジリスクの顔面に銃を向けた。
近づいて撃つ。


――ドンッ!!
衝撃をこらえながら、次々とグレネード弾とライフル弾を撃っていく。

銃口を突きつけるような至近距離で、

――ダンッ!
――ダンッ!
胸に、
翼に、
首に、
頭部に、
次々に命中する。

「ギガァァァァァァァッ!」

パクパクと口を開閉し、鳴き声を上げるだけで反撃はやんだ。
バジリスクは瀕死の状態だった。
その体を拘束する地雷に関係なく、バジリスクはその場に崩れ、立ち上がろうとしない。

だが、瀕死のバジリスクを見て、俺は銃口を下げて安全装置をかけた。

「どうしたの!?まだ獲物は動いてるわ」

ジャスワントは叱責しながら、いつの間にか素早くもバジリスクの喉元めがけて剣を突き刺そうと剣を振り落した。

「おっと」

慌てて、バジリスクにトドメを入れ突き刺そうとした剣を左腕で払った。
ザクッと肉が裂け、腕から血が噴き出す。

上腕二頭筋の裏にある止血点を押さえ、

「っ!…ジャスワント、俺のズボンのベルトを外してくれ、止血帯になるよう改良されてる」

「なんで、モンスターをかばうのよ!?」

彼女は、剣を落とし傷口を両手で押さえてきた。

「俺は人間だから手かざしのような治療は受けたくない。止血点から手が離せないから、ベルトとそこに落ちている木の枝を貸せ。そしたら、この一番小さいポーチに包帯が入ってる」

「だまってて……。おぉ…親愛なるシルフよ〆我が手に風の恵みを!勇者の傷を癒せ賜え…」

ジャスワントの手が白く輝き、心地よい気分になると傷が修復し、血まで消えていく。
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