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第2章 Prologue

樹海の中、木々に身を潜めモンスターを銃で狙うハンターの姿があった。

軍隊と同様の戦闘迷彩服、同じく迷彩で覆われたヘルメットと装具類に身を包んでいる。
全体に緑茶黒黄が斑に施され、日本の気象と植生に合わせた色合いが特徴的だった。

携えている銃は改造された自動小銃。
中距離射撃を得意とし、スナイパーライフルの命中度とマシンガンの連射性能を兼備する。
銃の先端にナイフを着剣すれば接近戦に対応した薙刀にもなる全長約80cmのアサルトライフルだ。

ヘルメットを深く被っているが、その顔は小さく引き締まっている。
爽やかなスパイキーショートにした髪型と瞳の色は艶やかな黒。
２０代前半に見える容姿だが、年齢は２８歳。
元陸自の傭兵ハンター。
石田尚樹である。

ライフルを構え、ターゲットに照準しているその姿勢はＬｖの高い熟練した狙撃手にしか見えないのだが、彼がハンターとしてモンスターの捕獲に成功した実績はない。



そしてスコープに捉えた今回のモンスターは…。