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〝真〟MonsterRaper
第2章 Prologue
今回のターゲットは獣人ミノタウロス。
牛人鬼とも呼ばれる。
運よく発見したミノタウロスは若い雌だ。
年の頃は10代後半から20歳だろうか?
栗色の髪はやや長めのウィンドボブ。
凛々しい顔立ちでミノタウロスらしく筋肉で覆われた身体で背は高い。
事前に資料で確認していた通り、筋肉質で大きな身体と雌ならば大きく発達した乳房が特徴だ。
淡い褐色な肌は体毛ではなく、人間と変わらない身体だが、魅力ある女体を隠す衣類は何ひとつと身に着けていない。
下腹部は大胆に露出され膝上あたりからが牛のような脚。
そして足元が蹄(ヒズメ)になっている。
ミノタウロスにはバッファローやバイソン…まさに鬼を思わせる立派なツノが2本ある。
このツノこそ高価な価値があり、殺した後に剥ぎ取ればいいのだが、雌に関しては生きたままのほうが売値が割増しとなることが多い。
彼女は、せっせとハルバートと呼ばれる大きい斧をガッガッと大木に打ちつけていた。
薪でも作るのだろうか?
ツノ、ハルバートともに一撃くらえば死ぬような攻撃力である。
ミノタウロスは成人するまでに人間を10人は殺すという。
狂暴な性格で事実、何人ものハンターが森で散らばった肉塊になって発見される。
殺すか、殺されるかの商売を選んだ者の運命だ。
俺は仕留めるべく銃口を左右にブらさないよう集中した。
銃口が上下にブれても人型は被弾しやすい構造である。
安全装置を解除し、息を止め、人差し指を引き金にかけた。
『悪く思うなよ…お嬢ちゃん…』
彼女に向かって引き金を引いた。
-ダンッ!--
軽い反動と共に銃口が火を吹く。
「んぎゃっ!?」
戦闘開始となる初弾は麻痺させる為の麻酔弾。
一直線に飛んでいき、肩に命中した。
弾丸の衝撃に彼女はバランスを崩し地面に片膝を着いた。
危険は無いと判断し、俺は身を潜めていた木々から彼女に駆け寄った。
「動くな。お前を捕獲する。抵抗するなら次は頭を吹き飛ばすぞッ!」
彼女は諦めるどころか急接近してきた俺を敵と見なし--
「モォぉぉぉぉぉぉぉッ!」
山々に響き渡る咆哮は、バインドボイス!
洪水のような音の波が周囲に広がっていく。
「ぐっ!」
自分の意志とは関係なく両手が耳を押さえてしゃがみ込んでしまう。
銃を構える余裕すらない。
牛人鬼とも呼ばれる。
運よく発見したミノタウロスは若い雌だ。
年の頃は10代後半から20歳だろうか?
栗色の髪はやや長めのウィンドボブ。
凛々しい顔立ちでミノタウロスらしく筋肉で覆われた身体で背は高い。
事前に資料で確認していた通り、筋肉質で大きな身体と雌ならば大きく発達した乳房が特徴だ。
淡い褐色な肌は体毛ではなく、人間と変わらない身体だが、魅力ある女体を隠す衣類は何ひとつと身に着けていない。
下腹部は大胆に露出され膝上あたりからが牛のような脚。
そして足元が蹄(ヒズメ)になっている。
ミノタウロスにはバッファローやバイソン…まさに鬼を思わせる立派なツノが2本ある。
このツノこそ高価な価値があり、殺した後に剥ぎ取ればいいのだが、雌に関しては生きたままのほうが売値が割増しとなることが多い。
彼女は、せっせとハルバートと呼ばれる大きい斧をガッガッと大木に打ちつけていた。
薪でも作るのだろうか?
ツノ、ハルバートともに一撃くらえば死ぬような攻撃力である。
ミノタウロスは成人するまでに人間を10人は殺すという。
狂暴な性格で事実、何人ものハンターが森で散らばった肉塊になって発見される。
殺すか、殺されるかの商売を選んだ者の運命だ。
俺は仕留めるべく銃口を左右にブらさないよう集中した。
銃口が上下にブれても人型は被弾しやすい構造である。
安全装置を解除し、息を止め、人差し指を引き金にかけた。
『悪く思うなよ…お嬢ちゃん…』
彼女に向かって引き金を引いた。
-ダンッ!--
軽い反動と共に銃口が火を吹く。
「んぎゃっ!?」
戦闘開始となる初弾は麻痺させる為の麻酔弾。
一直線に飛んでいき、肩に命中した。
弾丸の衝撃に彼女はバランスを崩し地面に片膝を着いた。
危険は無いと判断し、俺は身を潜めていた木々から彼女に駆け寄った。
「動くな。お前を捕獲する。抵抗するなら次は頭を吹き飛ばすぞッ!」
彼女は諦めるどころか急接近してきた俺を敵と見なし--
「モォぉぉぉぉぉぉぉッ!」
山々に響き渡る咆哮は、バインドボイス!
洪水のような音の波が周囲に広がっていく。
「ぐっ!」
自分の意志とは関係なく両手が耳を押さえてしゃがみ込んでしまう。
銃を構える余裕すらない。