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4+1 刺激的な存在
第1章 距離が縮まる
い!」
4月のある日。新人歓迎会。
大学卒業後のキラキラした新人。
初々しくて、かわいい。
新しい季節、場所、人間関係に不安と期待が高まる。
私も、新人の頃を思い出す。
仕事と私生活を両立して、素敵な恋ができるかも!
なんて、思っていた頃を懐かしく思う。
社会人になって、何年も経つ私は、新しい季節に期待なんてしない。
新しい出会い?
ただ、4月ってだけで、なにも変わらない。
新人の歓迎会でそんなこと考えてしまってる。
「おーい。隣座るよ?全然飲んでないんじゃない?浮かない顔してさー。俺、心配。」
「佐藤さん!え。そんなことないです!新人さんが初々しくて、かわいくてー!見とれてました!」
佐藤巧は、私の一つ上の先輩になるのだが、この人は、甘え上手で、私とは正反対だ。
こうやって、私の心の隙間にスッとはいってくる。
「お前も、最初は、初々しくてかわいかったよなー!社会の荒波に揉まれたんか?」
「んー。それはないです!私なんかより、新人さんを構って下さいよ!」
私は話をそらし、先輩を遠ざけようとする。
「えー。それは、出来ない。浮かない顔してる人は、ほおっておけない。だから、俺に甘えていいよ?」
「さ、佐藤さん!なに言ってるんですかー?!酔っぱらっちゃいましたー?!」
(いきなり、そんなこと言う?!
確かに、いつも、仕事ではお世話になってるし、フォローしてくれるけど、プライベートは、全然絡みがないよ?!)
先輩は、じーっと見つめてくる。
「……。」
「あのー?佐藤さん…?私の顔に…」
「あのさ、この後飲み直しにどっか、行こーよ。人がたくさんいて、ゆっくり話し出来ないからさ。」
(何だろう…。この急な流れ…。断りにくい…。)
私は、少し迷ったが、その誘いに応じることにした。
4月のある日。新人歓迎会。
大学卒業後のキラキラした新人。
初々しくて、かわいい。
新しい季節、場所、人間関係に不安と期待が高まる。
私も、新人の頃を思い出す。
仕事と私生活を両立して、素敵な恋ができるかも!
なんて、思っていた頃を懐かしく思う。
社会人になって、何年も経つ私は、新しい季節に期待なんてしない。
新しい出会い?
ただ、4月ってだけで、なにも変わらない。
新人の歓迎会でそんなこと考えてしまってる。
「おーい。隣座るよ?全然飲んでないんじゃない?浮かない顔してさー。俺、心配。」
「佐藤さん!え。そんなことないです!新人さんが初々しくて、かわいくてー!見とれてました!」
佐藤巧は、私の一つ上の先輩になるのだが、この人は、甘え上手で、私とは正反対だ。
こうやって、私の心の隙間にスッとはいってくる。
「お前も、最初は、初々しくてかわいかったよなー!社会の荒波に揉まれたんか?」
「んー。それはないです!私なんかより、新人さんを構って下さいよ!」
私は話をそらし、先輩を遠ざけようとする。
「えー。それは、出来ない。浮かない顔してる人は、ほおっておけない。だから、俺に甘えていいよ?」
「さ、佐藤さん!なに言ってるんですかー?!酔っぱらっちゃいましたー?!」
(いきなり、そんなこと言う?!
確かに、いつも、仕事ではお世話になってるし、フォローしてくれるけど、プライベートは、全然絡みがないよ?!)
先輩は、じーっと見つめてくる。
「……。」
「あのー?佐藤さん…?私の顔に…」
「あのさ、この後飲み直しにどっか、行こーよ。人がたくさんいて、ゆっくり話し出来ないからさ。」
(何だろう…。この急な流れ…。断りにくい…。)
私は、少し迷ったが、その誘いに応じることにした。