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4+1 刺激的な存在
第10章 先生って大変
「やっぱり、あんたのこと好きだわ。」
 
2人は、横に並んで頭をくっつける。

「私…。」

「俺は、大丈夫。まだ、答え出さないで…。
 ゆっくりでいいから。」

私の言葉を遮るように話す。
静かに握られる手。
晃聖の心拍数が聞こえる。
少しはやい。

私は、ギュッと心が締め付けられる。

だれか1人選ぶことなんてできない…。


夜は明けていくのであった。


同じような朝を何度も繰り返している。
横にある晃聖の寝顔。

「まだ、ゴメンね…。」

私は、ボソッと呟く。

「ん………あれ?もう朝…?」 
眠そうな目をこすり起きる晃聖。

「おはよ。もう起きよっか?」

「…うん…。眠い…。」

ーぎゅっー

晃聖は、子どもみたいに私に抱きついてくる。

「ん…。遅刻しちゃうからさ…。」

「だって、仕事に行ったら別々のとこに帰るでしょ…。
 なんか、口実ないと一緒に居れないから、辛い。」

「え…。でも、隣だし…。」

「あんた、帰って来ない時もあるから…。」

私は、晃聖の言葉で、また心が締め付けられる。

「晃聖…辛い…よね…。ゴメンなさい。」

「大丈夫。俺は、縛らないよ。付き合ってないんだから。
 さ!準備しような。」

私の心は晃聖へ傾いてしまいそうになる。
平気そうな顔をして過ごす彼を見ていると少し辛い。

そんな悩みを抱えながら2人は、仕事に向かうのであった。

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