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4+1 刺激的な存在
第11章 安心
『お!出た!仕事帰りすごい雨だったろ?
 大丈夫だった?』

元気な和樹の声にホッとする。

「うん…。すごい雨だったよ…。濡れちゃったー!」

『なんか、元気なくない?』

的を獲た言葉にドキリ。

「そんなことないよ!大丈夫。」

『今、家の近くなんだけど、迎えに行っていい?』

「え…。………うん。」

『もう、着くからパジャマのままでいいから出てきて。』

私は、今のおかれている状況から逃げる為に部屋を一目散に逃げるように出て行く。

その後、晃聖がくるとも思わずに。


「和樹!」

「うわ!っど!どうしたの?!」

和樹はおどろいた声をあげる。

「あ…。少し、テレビみて泣いちゃって…。」

「ふーん…。そっか…どっか行きたいとこある?」

こんな顔じゃ人前にも出たくない。
キレイな格好もしてない…。

「和樹の家。」

「え?俺の家?先輩どうしたの…?
 なんか、あったでしょ?」

「ううん!何にもない!パジャマだしどこも行けないから…ね?」

「わかったよ。んじゃ、行こっか。少しドライブしよっか。」

彼は車を走らせる。
私は、窓の外を見る。
何かを察したように、和樹は言葉を発しない。
車内には、音楽のみ流れている。

キラキラとした夜景もキレイだった。

「……。先輩。
 何があったかは、わからないけど…俺に出来ることあったら言って?」

「うん…ありがとう。和樹が側にいてくれるだけで、安心できるよ。」
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