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秘密授業
第2章 始まりは些細なこと
「おぅっ!気を付けろよ!」

終始ニコニコしてるゆー君を
置いて私は隆君の元へ駆け出した。

「リリ。来いよ。」

どうしてか隆君の声がいつもより
怖い気がする。

「え?あ…うん。」

どうしたのだろうかと
オロオロしながら隆君の後を着いていく。

ーーー

「隆君!何で体育館裏なの?!」

スタスタと隆君が歩いていった
場所は体育館裏だった。

ばんっ!!

壁に押されて
逃げ場を無くされる。

「り…隆君?」

沸々と涌き出てくる
怖さを押し殺すが
少し溢れてしまう。

ポロッ

目の端から流れる
しょっぱい液を
隆君は優しく拭いてくれる。

「なぁ…何でゆーに体さわらせてんの?」
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