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第1章 一回目

その私の訴えに、由美はしがみついている手を緩めた。
私も抱きしめていた腕を放した。
由美が下から見つめる。
「うん、いいよ、来て……正樹さん……」
私は見つめ返すと無言でうなずいた。
見つめ合いながら、一段と腰を激しく打ち付ける。
そのとき、由美の両手が私の両頬を押さえた。
私に揺さぶられながら、あえぎながら私に言う。
「あっ、正樹さんっ、私を愛してる？　あんっ、愛してるって言って、中に出す前に言って、ああっ、お願いっ」
なに……？
その言葉になぜか体中の皮膚が総毛立った。
スパートの途中だったが、睾丸が、体内にめり込もうとしているのがわかった。
「ああっ、だめだっ！　由美！　出るっ！」