この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ジャスミンの芳香~悦楽エステ令嬢~
第2章 触覚の虜囚
視界は、完全な闇となった。
ホットジェルマスクが目にフィットする。
マスクは、ひんやりとして心地よい。
あらかじめ冷やしてあったのだろう。
ベッドに仰向けになり、全体重を預けている。
こうして闇に身を委ねていると
微かに眠気がおとずれてくる。
リラックスして、大きく息をついた。
頃合を見計らっていたように
女の指が触れてくる。
胸元。
鎖骨に沿った辺りを小刻みに、指圧してくる。
続いて胸筋、肩へとアロマオイルを塗り拡げる感触。
花の香りが、半透明のレイヤーをかけてくる。
ほんの少し、濃くなっていく。
胸筋をほぐす女の手つきは、やや強めだ。
あまり凝っていない部位だが、掌の触感は、いい。
腋下に近い、腕との接合部にはツボがあった。
そこに到ると女の手がとどまり、重点的に攻めてくる。
「うーーン……」
思わず長々と、喉を鳴らしてしまう。
いい所を攻めてくる……
細かい座標を指示しているわけではないのに
的確だ……感嘆の呻きが、尾を曳いてしまう。
強めのタッチの後、女の掌はソフトに変化した。
両脇から下へと降りてくる。
軽くつまみこんでくるようなタッチだ。
腹の贅肉、ちょっと気になる部位までくると
ゆっくりすくい上げ、滑らかに絞ってくる。
視界は塞がれ、嗅覚はジャスミンで満たされている。
俺の五感は、触覚……女の手に、集約されていく。
俺の時間は、女の手に支配されていく。
そのリズムは緩々と
ゆるやかになっていく……
ゆったりとボディケアを受けながら
リラクゼーションのさざ波に
包まれる……
ホットジェルマスクが目にフィットする。
マスクは、ひんやりとして心地よい。
あらかじめ冷やしてあったのだろう。
ベッドに仰向けになり、全体重を預けている。
こうして闇に身を委ねていると
微かに眠気がおとずれてくる。
リラックスして、大きく息をついた。
頃合を見計らっていたように
女の指が触れてくる。
胸元。
鎖骨に沿った辺りを小刻みに、指圧してくる。
続いて胸筋、肩へとアロマオイルを塗り拡げる感触。
花の香りが、半透明のレイヤーをかけてくる。
ほんの少し、濃くなっていく。
胸筋をほぐす女の手つきは、やや強めだ。
あまり凝っていない部位だが、掌の触感は、いい。
腋下に近い、腕との接合部にはツボがあった。
そこに到ると女の手がとどまり、重点的に攻めてくる。
「うーーン……」
思わず長々と、喉を鳴らしてしまう。
いい所を攻めてくる……
細かい座標を指示しているわけではないのに
的確だ……感嘆の呻きが、尾を曳いてしまう。
強めのタッチの後、女の掌はソフトに変化した。
両脇から下へと降りてくる。
軽くつまみこんでくるようなタッチだ。
腹の贅肉、ちょっと気になる部位までくると
ゆっくりすくい上げ、滑らかに絞ってくる。
視界は塞がれ、嗅覚はジャスミンで満たされている。
俺の五感は、触覚……女の手に、集約されていく。
俺の時間は、女の手に支配されていく。
そのリズムは緩々と
ゆるやかになっていく……
ゆったりとボディケアを受けながら
リラクゼーションのさざ波に
包まれる……