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ジャスミンの芳香~悦楽エステ令嬢~
第5章 SUMIKA
「シャワー使いますね」

スミカはそう言って身を起こす。
微かに気だるそうな仕草。

人形のような容貌に
生身の情感が宿っている。

魅力的だ。


今の俺は ただ

残りの人生を スミカに預けたくなっていた。

スミカの真意は、まだ判らない。

確実に判っているのは、俺の気持ちだけだ。

スミカを独占したい。同時に
スミカに支配されたい。

……年甲斐もなく
俺の身体に、早くも活力が戻りつつあった。
ゆっくりと施術台から降りた。

ジャスミンの残り香は、まだ漂っている。
期待感で満たされていた。

〈完〉
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