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ジャスミンの芳香~悦楽エステ令嬢~
第4章 白い香り
「おっ……」

腰椎に刺激が走る。
小さくローリングしつつ、奥へと遡ってくる。
同時に背中側の粘膜を逆撫でしてくる。

早かった。俺の反応は
あまりに早かった。
スミカの指を信頼しきっていたからだ。

スミカは手を反転させた。

「のおおっ」

その瞬間から、女の指の腹が
俺の感じるポイントを捉えていた。

「ああ、ソコだ……え、あっ」

スミカは更に関節ひとつ分、挿入してきた。
そして柔らかく、掻き出すように動く。
ただ擦るのではなく、指で包むようにして
根本からほぐしてきた。

「あああ、クゥ~~ッ」

脳内に真っ白な電撃が走っていた。
己の感じるポイントを、想像以上のスムーズさで
責めてくる。責めたててくる。

繊細で尚且つ力強いタッチ。
マッサージそのものだ。

俺は歯を食いしばって悶えた。
余計な事は口走りたくない。
スミカの『施術』を邪魔したくない。

ベッドで四つん這いになったまま
アナルを預けきって 悶え続けた。
性感のすべてを スミカに支配されていた。

もう絶頂に達している気がする。
……判然としなかった。
射精感とは全く異質の快感が続いていた。

(これは 被虐の悦びだろうか……)

(少し違うような気がする……)

ぼんやりと そんな思いを巡らせた。
何かに目覚めていく感触は、確かだった。

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