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彼依存
第14章 忘れないと誓う



「何で死ぬことが護ることに繋がるんや
俺も陸も望んでなかったやろ?
あん時藍は何を考えて
前に進むことを選んだやろか…」



「私が居なくなれば、って
思ったんじゃないのか…
藍には家族も大切で
誰か一人を裏切るなんて出来なかったんだよ」



「それやったら…」



「相談してくれって?無理だろ…
藍は選べなかったんだよ
俺たちも大切だったからな。
相談した時点で天秤かけてるみたいに
感じたんだろ…予想でしかないけど」



「天秤て…」



「まぁ、そもそも俺が居なきゃ雅だって
こんな事に巻き込まれなくて済んだんだ
悪いと思ってるよ…
彼女、死なそうとした事だって
全て忘れた事だって本当申し訳ない。
今、俺が彼氏なんて
殺したい程嫌だろうな…」



「っ、陸のせい…ちゃうやん
てか誰も悪くないから…
そりゃ、彼氏ってのは腹たったけど…」



「だろ、腹たつよな
今何で3人でいるのかって
たまに疑問になるんだよ
雅に言わず独り占めしてれば良かったのに
わざわざお前に知らせて…」



「悪い思ってるからやろ…」



「お前は彼氏だったんだ
横取りしたのが俺なんて納得しないだろ
もし、藍が思い出した時に
どうするか選択するなら
その中に雅もいるべきだろ…」



「律儀やな…
俺やったら誰にも見つからんとこに
縛って監禁してるわ、きっと…
もう手離したくないからな」



「ん、俺もそれ考えたよ」



「やっぱりな
じゃなきゃ、こんなの用意せんやろ」



「これは…藍が気に入ると思ってさ
まぁ、縛りつけておきたかったってのは
あながち間違いじゃないけど」



「俺の職場がアダルトショップで良かったな
ほんま感謝してほしいわ」



「さすが店長
いいの揃えてくれてますね」



「陸、ばかにしてんのやろ?」



「いや、雅が雅で良かったよ
彼氏だったのも分かる気がする」




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