この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
彼依存
第14章 忘れないと誓う



ー世界中の全ての場所に現れて
慈悲の力で人々を救う賢者ー


それが本当なら何で救ってくれんかったん。
あんなにも苦しんでたのに。
こんなん何にも意味ないやん…
俺なんかを救ったってしゃーないやん
俺やなくて藍ちゃんを…



"ほんまやで、護って欲しいわ"



弱かった時の俺は
俺の事しか考えてなかった。
大切な人が離れていかないように
すがってただけだった…
護られてた事に気づきもせんで。


今更気づいたって遅いわ…。




「俺が護ってやらんでどうするん、ばかか…」




痛いほど握りしめたシャツの下には…
18の時の弱い俺がいた…




「引っ越すことにしたわ」



「そっか、俺も家を出たよ」



「やろうな、おられんやろ?
追い出されたんちゃう?」



「あぁ、追い出されたよ」



「なんかあれば言ってや力なるし」



「また、連絡するよ」





藍ちゃんが入院してから暫く
"前に進む"約束を果たすため
県外に出て仕事をはじめた。

離れてやる事が護る事になるなら
離れてやるわ。
俺に会わん事が幸せに繋がるなら
会わへんて。



次こそはちゃんと護ったるから…
もう、心配せんと幸せなってや…





「じゃ、またな」


「ほな」




/191ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ