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彼依存
第17章 複雑な関係
「わ、たひ…へんた、い…なの」
そうずっと前から知ってたの。
私は二人がいたから
こうなったんじゃない
元々変態だった私に
二人はきっかけをくれたの…
「ほん、と…の…わた、し」
気持ちが良かった。
何もかも脱ぎ捨てられた…
息苦しく感じていたのは
偽りの私でいたから…
自ら口に出した言葉は
私の心を楽にした。
"私変態なの" "本当の私"
とっくに壊れていた常識も概念も。
普通の愛なんかじゃ足りない
普通の恋なんて出来ない
普通のセックスなんていらない
愛してると抱きしめられるより
壊したいと耳元で囁かれ…
可愛いと溺愛されるより
やらしくよがると罵られ…
ずっと一緒だよなんて軽い台詞より
肌と肌がぶつかる音が好きなの。
「藍ちゃん、もっと鳴き
俺が受け止めたるから」
「藍、もっと狂えよ
それが藍なんだから」
嬉しいよ
こんな私を必要としてくれて
こんな私を笑わせてくれて
こんな私を受け止めてくれる
「あ、り……っぁぁ、ん、がと、っ」