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徒然なる日々
第1章 はじまり
「吹奏楽…あ、これだ」
知美は楽器の画像のついたアイコンをクリックする。
「わ~結構人数多いなぁ」
メンバー数は1472人と表示されている。
少し不安を感じ躊躇するも、やはり好奇心には勝てず、“参加する”をクリックする。
「まぁ、家族でやってるし。それに、色々試した方がお父さんの役に立つよね。」
知美の父は、ソフトウェアの会社で開発部長をしていた。
今では当たり前のSNS、その先駆けとも言えるかもしれないが、父の手掛けたものは『ユーザーが 友人のリストを管理し、似たような関心を持つ他のユーザーを探せるようにする』という、そんな簡単な作りのものだった。
最終的には、数年で消滅するのだが、ネットを初めて知った私がその世界にのめり込むには、充分すぎる期間だった。
知美は楽器の画像のついたアイコンをクリックする。
「わ~結構人数多いなぁ」
メンバー数は1472人と表示されている。
少し不安を感じ躊躇するも、やはり好奇心には勝てず、“参加する”をクリックする。
「まぁ、家族でやってるし。それに、色々試した方がお父さんの役に立つよね。」
知美の父は、ソフトウェアの会社で開発部長をしていた。
今では当たり前のSNS、その先駆けとも言えるかもしれないが、父の手掛けたものは『ユーザーが 友人のリストを管理し、似たような関心を持つ他のユーザーを探せるようにする』という、そんな簡単な作りのものだった。
最終的には、数年で消滅するのだが、ネットを初めて知った私がその世界にのめり込むには、充分すぎる期間だった。