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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第3章 偶然という運命の悪戯
「解毒薬がいつ必要になるか判らない環境でね」
「それって―、生命が狙われてるってこと?」
 法明は笑って、芳華の頭を撫でる。
「うん、まあ、そういうことになるな。なかなか賢い娘だ」
「子ども扱いしないで。真面目に訊いてるのよ」
「だって、子どもだろ」
「失礼ね、私はもう十六よ。これでも嫁入りだって―」
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