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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第3章 偶然という運命の悪戯
 法明は薄闇の中で愉快そうに笑っている。芳華はそれが悔しくて、あかんべえをすると彼に背を向けた。そこから先の記憶はない。彼女が次に気づいたのは、既に翌朝、陽が高くなってからのことだった。
 芳華が目覚めた時、既に法明はおらず、行商に出ると短い書き置きが残されていた。
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