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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第4章 求婚と蜜月
 つらつらとそんなことを考えている矢先、不心得な腹の虫が既に時刻が昼をとうに回っていることを告げてくれたらしい。
 法明は軒を連ねた露店の一つで脚を止めた。
「これなんか、どうだ?」
 その店は服につける玉佩(帯などにつける飾り)ばかりを売る店だった。ちなみに、小間物屋といっても、法明は主に簪や指輪、腕輪、耳飾りなどといった宝飾品の類を商っている。
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