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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第4章 求婚と蜜月
「俺はいつかも話したように、子どもの頃からずっと孤独だった。父親は俺を可愛がってくれたけど、忙しい人でなかなか触れ合う時間もなかったからな。継母にはずっと生命を狙われて、次第に誰でも殺意を抱いているのではないかと疑うようになった。父も母も早くに失ったからこそ、俺は家族に憧れていたんだ。誰をも信じられない人間不信に陥って、自分じゃない他の誰かを寄せ付けることを一切しなかった俺をお前が孤独のどん底から救ってくれた」