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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第4章 求婚と蜜月

ただ見上げたときの法明の瞳は濃い紫に染まっていた。彼の瞳は感情が強く表れたときほど紫に染まる。しかし、何故、皇帝や後宮に戻らないという話で、彼がここまで強い感情を示すのか、芳華は理解できなかった。
「お願い、私の側からいなくならないでね。あなたを失ったら、私はもう生きていけない」
芳華は法明に縋り付く。法明もまた芳華を強く抱き寄せた。
「大丈夫だ、他の男にお前を渡すものか。芳華のことは俺が守るから、安心しろ」
「お願い、私の側からいなくならないでね。あなたを失ったら、私はもう生きていけない」
芳華は法明に縋り付く。法明もまた芳華を強く抱き寄せた。
「大丈夫だ、他の男にお前を渡すものか。芳華のことは俺が守るから、安心しろ」

