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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第5章 別離と再会
な、おチビさんと、法明が芳華の大きな腹を愛おしげに撫でた。
「あら、でも、最初に私が見たときは若い女の子の客たち相手に愛想を振りまいてたじゃない。私はあの時、あなたは女好きのタラシだと思ったのよ」
法明がうっと言葉に詰まる。
「あのなぁ、お前、女好きのタラシとはあまりに酷くないか? そりゃ、客には愛想よくするのは商いの基本だろう。名誉のためにいうが、俺はお前と所帯を持ってからは一度も浮気はしてない」