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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第6章 真実を知る瞬間
 恐らくは自分も貴妃のまま、ひっそりと後宮で余生を過ごし、生涯を閉じることになるのだろう。そこまで考えて、芳華は暗澹とした想いになった。また新たに滲んだ涙をぬぐった時、ふと寝台の片隅に置かれた簪に気づいた。
 手早く衣服を身につけて、ゆっくりと寝台に戻る。
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