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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第6章 真実を知る瞬間
 父の言うように、自分は法明ともう一度、話し合う必要があるのかもしれない。一人の男の愛を多くの女たちと競い合うのはいやだけれど、法明を永遠に失って後悔するような生き方はもっといやだ。
 その日の夕刻、芳華は皇帝に宛てて一通の書状を書いた。その手紙は宦官によって直ちに執務室で政務を執っている皇帝の許に届けられた。
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