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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第6章 真実を知る瞬間
 当代きっての笛の奏者といわれている彼である。確かに音楽についての造詣は深いに違いない。
 芳華は淀みなく応えた。
「想夫恋と申します、陛下」
「想夫恋?」
 これは自分が即興で作った恋の歌なのだと簡単に説明する。
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