この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第9章 後宮艶夜*スキャンダル Prologue~幼い記憶~
原則として結婚と同時に皇后に立てるのはその出身が外国であれ操国であれ、皇族の姫と決まっていたにも拘わらず、紫蘭は最初から皇后になった。大将軍である曺家の強い威光があったればこその婚礼と同時の人臣立后の初見であった。
これ以後、操国では臣下の娘でも婚礼を挙げるとともに皇后に立てられることは珍しくなくなる。もちろん、すべてが皇后になったわけではなく、皇帝が迎える初めての妃として入内しても、実家に力がなければ側室としての位階しか与えられない者もいた。
これ以後、操国では臣下の娘でも婚礼を挙げるとともに皇后に立てられることは珍しくなくなる。もちろん、すべてが皇后になったわけではなく、皇帝が迎える初めての妃として入内しても、実家に力がなければ側室としての位階しか与えられない者もいた。