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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第10章 後宮艶夜*スキャンダル 深き眠りの底で~浄心院での日々~
操国では神仏混淆の考えが一般的である。国教としては神教が定められていて、国政と深く繋がっているのも国が建てた大神殿だ。この大神殿を頂点に各地に地方の公立神殿があり、何事か国の存亡に拘わる決定を皇帝が下す場合、必ず大神殿で大神官が占いをする。
その占いは時として皇帝の決定を覆すほどの効力を持ち、大神殿の筆頭たる大神官はある意味で皇帝に次ぐ権力を持っていた。