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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第10章 後宮艶夜*スキャンダル  深き眠りの底で~浄心院での日々~
 不思議なことに、その背の高い男の整った面差しが亡き光徳帝と重なった。もっとも、亡き良人の瞳はこんな風に深い光を湛えているわけでもなかったし、感情の窺えない、ある意味不気味な静謐さを身に纏ってもいなかった。
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