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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第10章 後宮艶夜*スキャンダル  深き眠りの底で~浄心院での日々~
「誇り高い皇太后のことですから、自分より優れた者には我慢ならなかったのでしょう」
「そうね。あれは随分なふるまいが多すぎたわ。先帝は私にとって、そなたと同じ可愛い孫だけれど、先帝があんなに早くに亡くなってしまったのは母親の悪行の報いを受けたのではないかと時々思ってしまうわ」
 鵬純はゆっくりと首を振った。
「母親の悪事の報いが子に来るとは思えません。先帝は不憫でしたが、それが宿命(さだめ)であったのでしょう」
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