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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第10章 後宮艶夜*スキャンダル 深き眠りの底で~浄心院での日々~
胡太后は鵬純を真正面から見据えた。
「どんなことがあっても、曺皇后だけは駄目よ、この私が許しません。後宮にはよりどりみどりじゃないの、女官でも宮女でも、どんなに身分の低い女だって構わない。あなたが望むなら、正式な側室に迎えることに反対はしません。私だって元々は官吏の娘ですらないんだから。でも、曺皇后は絶対に認められないわ」
「何故なんです?」
「当たり前でしょう。私は可愛い孫に後々まで笑いものになって欲しくないのよ」
「どんなことがあっても、曺皇后だけは駄目よ、この私が許しません。後宮にはよりどりみどりじゃないの、女官でも宮女でも、どんなに身分の低い女だって構わない。あなたが望むなら、正式な側室に迎えることに反対はしません。私だって元々は官吏の娘ですらないんだから。でも、曺皇后は絶対に認められないわ」
「何故なんです?」
「当たり前でしょう。私は可愛い孫に後々まで笑いものになって欲しくないのよ」