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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第11章 後宮艶夜*スキャンダル 接近~二つの心~
もちろん皇帝も白の夜着一枚きりで、長い髪は普段は結っているのだろうが、今は降ろして無造作に後ろで括られている。これだけの騒動を起こしておいて、悠々と酒とは、どこまで愚かな男なのか。こんな愚かな男はやはり生かしておいても意味はない。操国のために、この男も自分と一緒に死んで貰おう。
紫蘭は伏し目がちに前に進み、その場に跪いた。この国では皇帝には誰もが跪拝を取ることが決まっている。