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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第11章 後宮艶夜*スキャンダル 接近~二つの心~
「あ、あなた」
 皇帝の寝所に入ったときも一瞬、思い浮かべて逢いたいと思ってしまった男がそこにいる。
「愕いたか? ま、それもそうだな」
 男―いや、今や憎き皇帝英鵬純だと知れたは、屈託ない様子で言い、またも手酌で酒を注いだ。
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