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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第11章 後宮艶夜*スキャンダル 接近~二つの心~
「ぁあっ」
「気持ち良いのか?」
問われても、もう涙に曇った瞳は何も映してはいなかった。だから、燃えるような塊が下腹部に押しつけられたときも、紫蘭は放心したように天井を見つめているだけだった。
「―っ」
その瞬間、紫蘭は絶叫に近い悲鳴を放った。身体がその部分から真っ二つに引き裂かれるのではないかとさえ思った。初めて男を受け容れる身体なのに、皇帝は前戯どころか愛撫すら与えなかったのだ。
「気持ち良いのか?」
問われても、もう涙に曇った瞳は何も映してはいなかった。だから、燃えるような塊が下腹部に押しつけられたときも、紫蘭は放心したように天井を見つめているだけだった。
「―っ」
その瞬間、紫蘭は絶叫に近い悲鳴を放った。身体がその部分から真っ二つに引き裂かれるのではないかとさえ思った。初めて男を受け容れる身体なのに、皇帝は前戯どころか愛撫すら与えなかったのだ。